千年企業研究会

2017
2016
バックナンバー
第59回

労働組合との関係性について

■経営者と労働組合との関係性について

再三のご案内ですが、本講義は労働法の細かい知識ではなく、私の経験に照らして社会常識としてお伝えするものです。社長は社会常識の備わった人がやるべきと私は考えておりますので、その点を踏まえた上でお聞き頂きたいと思います。 前回から引き続いて、労働組合について取り上げたいと思います。労働組合はその付き合い方で会社の将来さえも変わってしまいます。 とある企業の社長は就任直後から、労働組合の委員長との調整に苦慮し、労組の賛成が得られないと経営がままならず、そのことから従業員との信頼関係が重要だという事を痛感したそうです。労組との関係で企業の方向性さえ変わった事例さえあります。強い権力を持つ労働組合は人事や経営判断にも介入するケースもあるのです。労組の位置付けの参考にして頂ければと思います。

■黄犬契約、ユニオン・ショップ制度について

不当労働行為として黄犬契約があります。これは労組に加入するなら採用しない、というもので、現在は見かけませんが、知識として頭に入れて頂きたいと思います。また、労組に関係する制度として下記の3つがあります。
ユニオン・ショップ:採用時、労組への加入が義務付けられる
オープン・ショップ:採用時、労組への加入は本人の自由となる
クローズド・ショップ:特定の労働組合員のみを採用する
最後のクローズド・ショップは18世紀半ばのイギリスで多く導入された制度で、日本ではあまり見られません。

■ナショナルセンターについて

労働組合のナショナルセンター(上部団体、中央組織)として日本労働組合総連合会があります。元は総評、同盟などの団体が合併したもので、約700万人の会員が在籍しています。次回は経営者側のナショナルセンターである経団連について取り上げたいと思います。

2017年2月 開催

ページの先頭へ